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吉井 由美子

未来は変えられる。

先日、ルワンダの牛の角のパートナーのポール君から、「BASEYの仕事によって、必要な新しい工具を購入できた。寝る前にどうしてもお礼が言いたくて、日本は深夜なのはわかっているけれどメールします。厳しいけれど愛あるパートナーでいてくれてありがとう!」と写真と一緒に嬉しいメールが送られてきました。

数年前までは何か問題があると「ルワンダは貧しい国。豊かな日本にいる由美には僕の状況は理解できない。生まれた場所で不公平が生まれる。」と言っていたポール。上手くいかないことがあるたびに、その原因を「貧困」にし、そこから脱するために知恵を絞ったり、力を尽くさない姿勢が好きではなかった。そのたびに私は、「It’s not my business. ただ単に私はポールたちが研磨する牛の角が好きでオーダーをしているだけ。私たちは支援者じゃなくてビジネスパートナー。貧困に対して支援するつもりでオーダーしてるんじゃないの。愚痴を言う暇があれば未来を変える努力をして、予定通り牛の角を届けてね!」と答えていた。

寄り添いすぎないこと。必要なのはパートナーとして、課題から抜け出せる方法を導き出し、金銭や物品を支援することなく、彼らが私たちと対等な立場となり自立運営できる状況を作ること。共に良い物を作り、私たちがしっかりと日本で販売経路を確保し、現地に定期的に仕事を発注できれば、パートナーたちも安定的な収入を得て彼ら自身で自立できる。

そんな風に離れず寄り添いすぎず、かれこれ7年ほど一緒に仕事をしているうちに、数年前から一切 愚痴や泣き言を言わなくなり、未来のことを語るようになったポール。「こんなことをしてみたい。今こういう課題があるけどどうしたらよいだろう。」、そんな未来に繋がる言葉が聞けるようになり、報連相も品質も納期もパーフェクト。嬉しいことに新しいスタッフたちも増えて、今回そのスタッフのために新しい工具を増やしたのだろう。

昨晩の嬉しいメッセージに対して、「私たちも美しい牛の角をいつもありがとう!ポールたちのおかげで、私たちもすっごくハッピー!」と返信。

お互いにハッピー、お互いにありがとう。

支援じゃない、対等なパートナーシップ。

これがBASEYが目指すこと。

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